遣戸・舞良戸
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/02 22:55 UTC 版)
蔀と同じように建物の周囲を覆うものに「遣戸」(やりど)がある。「遣戸」とは「引き違いの戸」のことをと言う。現在の襖やショウジがそうである。「遣戸」は10世紀末頃には登場していたが、上級の寝殿ではハレ側の南面に用いることは少なく、平清盛の六波羅泉殿(画像430)のように主に裏の北面などに用いられる。 寝殿造の時代には、建物の周囲を覆う「遣戸」は舞良戸(まいらど)が多かった。画像341は横に桟を渡しているが、この桟を舞良子(まいらこ)といい、こういう形状の戸を舞良戸と呼んでいる。室町時代の工具の発達により、建具は現在のものに近づくが、寝殿造当時の建具は相当に無骨である。かつ滑りも悪い。
※この「遣戸・舞良戸」の解説は、「寝殿造」の解説の一部です。
「遣戸・舞良戸」を含む「寝殿造」の記事については、「寝殿造」の概要を参照ください。
- 遣戸・舞良戸のページへのリンク