遊撃作戦の原則
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/04/05 19:47 UTC 版)
遊撃戦争における原則としては次の四点について述べられている。 防御と攻撃の関係 主導権の問題 兵力の柔軟な運用 軍事行動の計画性である。 この中で特徴的な思想なのは防御と攻撃の関係であり、これは日中戦争において日本軍が優勢な戦力で中国軍を圧倒するために、中国軍は戦略的防御、つまり内線作戦となる。 しかし他方では日本軍はその装備や兵員の質的優位があっても量的優位があるわけではなく、これが弱点となりうる。したがって戦略的防御の中でも戦闘においては攻撃を行い、戦略的内線の中でも戦闘では外線作戦を行うことが可能であり、また同時に必要であるということが言える。 具体的にその典型的な形態は襲撃である。正規戦争のそれ以上の奇襲効果が求められるし、またそれを行わなければならない。重要なことは遊撃戦争の基本方針を正規戦争と比べてより戦略的防勢の中でも散発的な奇襲的進撃を行うことが重要である。
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