近接防空・対艦兵器
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/16 15:05 UTC 版)
「カウンティ級駆逐艦」の記事における「近接防空・対艦兵器」の解説
艦砲は45口径11.4cm連装砲(4.5インチ砲Mk.6)、砲射撃指揮装置(GFCS)はMRS-3(903型レーダー装備)と、同世代のフリゲートで標準的な構成が踏襲された。ただし他の装備との容積の兼ね合いから、搭載弾数は通常の3分の2にあたる1門あたり225発に削減された。 対艦兵器として、当初はシースラグの発射機を使って運用できるブルースラグ艦対艦ミサイル(SSM)の後日装備が予定されていたが、これは開発そのものが中止された。また後期型(バッチ2)では、船首楼甲板前端部の2番砲とバーターにエグゾセMM38の単装発射筒4基を搭載することになり、1972年に「ノーフォーク」が搭載したのを皮切りに順次装備した。なお同艦は1974年に実射試験を実施したが、これは艦隊配備されているイギリス海軍の艦艇がSSMを発射した初の例であった。 近距離用の対空兵器としては、当初計画では大戦中に好評を博したボフォース社製56口径40mm機銃をもとに発展させた70口径40mm機銃が予定されていたが、この機銃の装備計画そのものが撤回されたことから、実際にはその代替装備であるシーキャットGWS.21個艦防空ミサイルが搭載された。搭載弾数は36発であった。また後期型(バッチ2)では改良型のシーキャットGWS.22が搭載され、これは後に前期型(バッチ1)にもバックフィットされた。
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