近世永代たたらの完成
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/14 09:57 UTC 版)
17世紀初頭より始まった「鉄穴流し(かんなながし)」による砂鉄の大規模採取の実現は、フイゴの改良と相俟って鉄の増産を可能にした。 また、たたら場の施設全体にも大きな変化があった。近世中期の「永代たたら」への移行である。それまでの「野だたら」は砂鉄や木炭用の森林資源を求めて移動を繰り返す必要があったが、良馬の繁殖の成功によって運搬力が増強された結果、それら原材料の輸送が容易になったことで、たたら場全体を「高殿(たかどの)」と呼ばれる建物で覆って固定化できるようになり、操業の全天候化の他、地下構造を含めた施設全体の拡大やそれに伴う増産が可能になった。
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