農業における塩害
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/12 03:47 UTC 版)
マングローブのような塩生植物を除き、農作物を含む陸上植物の多くは塩分が多い土壌や潮風が吹き付けたり、海水がせり上がってきたりする土地では生育しにくい。このため農業の塩害対策としては、そうした塩分が多い環境に耐えられる農作物を選んだり、品種改良で生み出したりする方法がある。平時から防潮林や防風林の役割を持つ海岸防災林と防潮堤を整備して、農地を含む人間の利用・居住エリアを塩害から守ることも重要である。 真水が豊富に利用できる地域では、津波などで海水に冠水した農地の排水性を高めたうえで真水を引き入れ、土壌の塩分を減らして排出していく「除塩」によって農地を再生することができる。日本では東日本大震災の被害を受けた東北地方太平洋岸で実施されたが、農業の再開を諦めた耕作放棄地も多く発生した。
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