軌道要素と居住可能性
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/04/05 17:14 UTC 版)
「TRAPPIST-1d」の記事における「軌道要素と居住可能性」の解説
TRAPPIST-1dは約4.05日の周期で、主星から約0.0223au(約333万km)離れた軌道を公転している。これは太陽系で最も太陽に近い惑星である水星までの距離(0.387au)の約18分の1しかない。しかし、主星TRAPPIST-1が木星クラスのサイズを持つ非常に小型な恒星のため、この軌道はTRAPPIST-1のハビタブルゾーン内に位置している可能性がある。表面温度は282K(9℃)で、地球とほぼ同じとされており、また質量と密度が小さいため、水や氷、大気といった揮発性物質を含んでいる可能性がある。 TRAPPISTに基づく2016年の軌道推定は誤った仮定に基づいていたが、その最小値(≧0.022AU)は偶然にも正しい値に近く、それに基づき当時から、最小値をとった場合にはハビタブルゾーンに入る可能性が指摘されていた。 地球にどれだけ組成が似ているかを示す地球類似性指標(ESI)の値は2018年3月時点の、既知の太陽系外惑星では最も高い0.90である。
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