軌道上試験からドッキング
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/03/12 05:41 UTC 版)
「ジュール・ヴェルヌ (ATV)」の記事における「軌道上試験からドッキング」の解説
ATV初号機ということで、支障なく宇宙ステーションに接近およびドッキングできるか確認するため、いくつかの実証試験が行われた。打上げからATVは3週間自由飛行を行い、3月13、14日の衝突防止マヌーバ(CAM、Collision Avoidance Manoeuvre)試験に成功する。これは万一ドッキングマヌーバ中に全てのシステムが機能しなくなったとき、CAMが作動してATVがステーションから遠ざかることを保障するためのものだった。 その後デモ・デイズ(demo days)と呼ばれる2回のドッキング実証試験が行われた。これらの試験は宇宙ステーションとの一連のランデブーから構成され、最終試験においてズヴェズダのaft(船尾)ポートと実際にドッキングを果たす。ランデブーはGPSと光学センサー(ビデオメーター(英語版)とテレゴニオメーター(英語版))を使用した完全自動システムによって行われる。ATVがISSから249mの距離にあるとき、最終ドッキングが光学センサーによって誘導された。ISSの宇宙飛行士はATVがISSから1mの距離(CHOP、Crew Hands-Off Point)になるまでのどの点でもドッキングを中止することが出来た。
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