足立区での事例
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/17 08:19 UTC 版)
「高齢者所在不明問題」の記事における「足立区での事例」の解説
2010年(平成22年)7月29日、当時東京都内男性最高齢者であり、東京都足立区に住民票があった1899年(明治32年)生まれの「111歳男性」が自宅室内で白骨化した状態で発見され、司法解剖の結果30年以上前に死亡していることが明らかになった。部屋の中からは1978年(昭和53年)付けの新聞も見つかっていることから32年前に死亡したと見られている。家族によれば、男性はほぼ同時期に「即身成仏するから絶対に入るな」と部屋に閉じこもったという。この地区を担当する民生委員が、同年1月に、男性と一度も面会できないことを足立区に相談したことがきっかけとなって発覚した。 この男性の遺族共済年金が家族に支給されており、8月27日に長女と孫が詐欺容疑(年金の不正受給)で逮捕された。この事件の報道後、同じように住民票や戸籍簿にのみ存在する高齢者に関する記事が増えた。日本の法制では、年金給付や選挙権など公民権に関する個人情報、あるいは人口統計などは住民登録をもとに実施されており、戸籍簿のみの不実記載案件については年金の不正受給問題のような側面から焦点を当てたものではない。
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