越婢加朮湯とは? わかりやすく解説

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越婢加朮湯

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/04/09 10:02 UTC 版)

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越婢加朮湯
臨床データ
法的規制
投与方法 経口
識別
KEGG D06921
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越婢加朮湯(えっぴかじゅつとう)、漢方方剤の一つで、関節リウマチなどの熱や腫れ、痛みなどの症状に対し用いられる。比較的体力がある人や病気の初期に向く[1][2][3]

概要

時代の『金匱要略』(きんきようやく)に出典がある。表証(急性期)、実証(体力充実)、熱証(炎症)、湿証(水分停滞)に適応する。体力が充実した実証向けの処方で、胃腸の弱い者や発汗が多い患者には向かない。主に腎炎、ネフローゼ関節リウマチ湿疹むくみ浮腫)、口渇、湿疹夜尿症、尿量減少、花粉症などに処方する[1][2][3]

熱(炎症)の発散と水分調整が主な働きであり、関節の熱や腫れや痛みを取る効果がある。このため関節炎、関節リウマチ、粘膜の腫れである花粉症に使用される。ただ、関節リュウマチの場合は西洋薬の大きな進歩により、現在では漢方単体での処方は行うべきではない。水分調整の作用は、水毒の改善が期待でき、むくみを伴う疾患である腎炎、ネフローゼ、湿疹、夜尿症、花粉症などに効果がある[1][2][3]

五苓散との使い分けとしては、熱感を伴うような場合には越婢加朮湯が選択される[2]

構成生薬

[1][2][4]

注意事項

以下の患者には慎重に処方する。

[1][2][3]

副作用

偽アルドステロン症ミオパチー、血圧上昇、怠さ、むくみ、体重増加、手足のしびれと痛み、筋肉のぴくつき・ふるえ、全身脱力感、低カリウム血症の不快感、食欲不振、吐き気嘔吐下痢発疹、発赤、かゆみ、動悸不眠、発汗過多、尿が出にくい、精神興奮、イライラ感[1][3]

脚注

外部リンク




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