起源~安土桃山時代
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/20 05:15 UTC 版)
清和天皇の皇子貞純親王が、朝廷の諸儀礼に通じていた源能有(文徳天皇皇子)から故実を伝授されたのが起源であるという。その後清和源氏を経て 武田氏・小笠原氏に伝えられ、武田氏では安芸武田氏に伝えられた。安芸武田氏が若狭国守護職を得たことから若狭武田氏に伝わり、安土桃山時代に若狭武田氏が滅亡すると、武田信直(吸松斎)から姻戚(下記参照)の細川藤孝(幽斎)に伝授された。 細川幽斎までの系譜(太字は若狭武田氏当主) 清和天皇‐貞純親王‐源経基‐満仲‐頼信‐頼義‐義光‐義清‐清光‐武田信義‐信光‐信政‐信時‐信綱‐信宗‐信武‐氏信(安芸武田氏)‐満信‐信繁‐信栄(若狭武田氏)‐信賢‐国信‐信親‐元信‐元光‐信豊‐信時‐義統‐義親‐信恭‐信重‐信直‐細川藤孝 歴代のうち、武田元信・元光・信豊は騎射に優れ、弓馬故実書を書写・著述した。信豊以降の信時・信恭・信直などは一般的な若狭武田氏の系図には見られない人物であり、信直の経歴は不詳である。 若狭武田氏と細川氏の関係であるが、幽斎の姉は武田信豊の弟、武田信高(宮川殿、若狭新保山城主)に嫁していた。信高も騎射に秀でて弓馬故実書を伝えており、その子の英甫永雄。も多くの故実書を所有していたという。 武田流弓馬道(鎌倉)は、「幽斎の妹が安芸武田氏の信重(光広、安国寺恵瓊の父とされる)に嫁した」とし、「信直は光広の弟か」としている。
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