戦国時代 : 仙台初売りの起源
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「仙台初売り」の記事における「戦国時代 : 仙台初売りの起源」の解説
戦国時代(安土桃山時代)の天正12年(1584年)、伊達輝宗が家督を相続する伊達政宗に向けて書き記した『正月仕置之事』には、「二日 かいそめにて町へ代物五十指越米塩アメオコシ米買い候」とある。すなわち、米沢時代から伊達家には、1月2日に城下で「買い初め」(初買い)をする年中行事があり、対義語である「売り初め」(初売り)も当時からなされていたと考えられている。これが1月2日に「仙台初売り」をする商習慣の起源と考えられている。 政宗は天正19年(1591年)に岩出山城に移り、慶長8年(1603年)に仙台城に初入城するが、城下の御譜代町等も政宗に従って米沢から岩出山、そして仙台へと移った。このため、米沢時代の商習慣も仙台に持ち込まれたと考えられる。 化政文化期(1804年〜1824年)に書かれた『仙臺年中行事』には、正月2日に「賣初賣買」(うりそめばいかい)とあり、また、「早朝から閉まっている店をたたき起し、買う。値段の高い安いにかかわらず、買う人に景品を出すのが習わし」とある。すなわち、伊達家の年中行事が江戸時代を通じて庶民に浸透したのが1月2日の仙台初売りであり、景品を付ける商習慣もこの時期までに定着していたと考えられる。
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