戦国時代の甲相関係と地域情勢
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/10 14:29 UTC 版)
「甲相同盟」の記事における「戦国時代の甲相関係と地域情勢」の解説
戦国時代に騒乱状態となった関東地方や東国において、甲斐では守護武田氏による国内統一が進んでおり、新興大名であった伊勢氏(後北条氏)は駿河の今川氏と駿相同盟を結んで関東へ進出し、山内上杉家と扇谷上杉家の両上杉氏や古河公方の足利氏と敵対していた。 ところが、武田氏当主武田信虎が国内統一を達成すると状況が一変する。信虎は扇谷上杉家と同盟を結んで度々北条氏を攻撃する一方、甲斐国内の国人領主を支援していた今川氏との敵対関係を解消して和睦し、天文6年(1537年)に今川義元と甲駿同盟を結んだ。甲駿同盟の締結は駿相同盟を破綻させ、今川氏と北条氏の間で河東の乱を引き起こす結果となり、信虎も扇谷上杉家の救援要請に応じて甲相国境に近い国衆小山田氏の領する都留郡において北条氏と敵対し、天文4年(1535年)には山中の戦いなど大規模な合戦も行っている。
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