赤外線放射抑制
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/16 01:33 UTC 版)
一般に航空機は赤外線誘導ミサイルによって攻撃を受けることが多く、特にヘリコプターは低空を比較的低速で飛行するために最も危険である。自機からの赤外線放射による被発見性を低減するためには、高温で排気される燃焼済みガスを出来るだけ早く周辺大気に拡散させて温度を下げることや、高温となった排気ノズルなどを周囲に曝さない工夫が必要とされる。 固定翼航空機 排気ノズルを尾翼部で囲んで出来るだけ曝さない(A-10サンダーボルトII、F-22ラプター、F-35ライトニングII) 主翼上面部に排気することで下方からの赤外線探知を困難にする(B-2スピリット、YF-23ブラックウィドウII) ジェットエンジンのバイパス比を高めて、燃焼に寄与しない空気量を増やすことで排気時の温度を下げる。 ヘリコプター 排気ノズルを周囲に出来るだけ曝さない 積極的に排気ガスを機体周辺の下降流に拡散させる工夫を備える(AH-64アパッチ) テールブーム内に排気ガスを送りローターの代わりのノーターとして使うことで、テールブーム内での冷却と機体後部での早い拡散が行える
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