資産権
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/31 06:12 UTC 版)
「アメリカ合衆国の共和主義」の記事における「資産権」の解説
アメリカ合衆国最高裁判所判事ジョセフ・ストーリー(1779年-1845年)は、裁判所による資産権の保護をアメリカ共和主義の主要部分にした。早熟の法学者だったストーリーは1811年にマディソンから最高裁判事に指名された。ストーリーと主席判事のジョン・マーシャルは、行き過ぎた民主主義に対して、裁判所を民族主義の砦(マーシャルの連邦党路線)と、資産権の保護者にした。ストーリーは、ジャクソン流民主主義が合法の負債を否定し、共和政府による資産権の「抑圧」と呼ぶものであまりに罪を犯しすぎているので、これに反対した。ストーリーは、「市民が合法的に獲得した資産を自由に享受することについての権利」は「共和政府の大きなかつ基本的な原則である」と述べた。ニューマイヤーはストーリーのことを「古代共和政の政治家」と評し、民主主義政治の上に君臨して、ストーリーにとっての英雄であるアレクサンダー・ハミルトンやジョン・マーシャル、さらにはダニエル・ウェブスターのような1820年代から1830年代のニューイングランド・ホイッグ党の共和主義に従った法を形作ろうとしたと述べた(1985年)。歴史家達は、ストーリー判事がマーシャルや他の誰それにも増して、資産権を保護する保守的な方向にアメリカの法を作り直したということに合意している。
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