賀茂川の水源地
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/14 22:30 UTC 版)
雲ケ畑は賀茂川の水源地である。従って、この地が汚染されると、下流の京都御所、ひいては京都の街一帯に幅広くその影響が及ぶ。そこで、雲ケ畑の住民はこの水をけがさないように心得て生活をしてきた。昭和30年代までは、死者の埋葬(穢れとされていた)に際しても、この地を避けて持越峠を越えた真弓集落まで運び、そこで埋葬の段取りを済ませていた。かつては、おむつをゆすぐこともできなかったという。現在でも、地元農協の女性部では「手作り廃油石鹸」の使用を奨励し、生活排水をきれいに保つよう努力している。 雲ケ畑の森林のおよそ3分の2は「水源かん養保安林」に指定され、伐採の許可が必要なのはもちろん、伐採量も厳しく制限され、賀茂川の治水に貢献している。 雲ケ畑街道沿いには産業廃棄物処理施設や仮置き場が点在している。その中に1980年代以降、無許可の野外焼却をしていた業者や、産廃土砂を賀茂川へ流出させていた業者の存在が指摘されており、行政からの指導、措置を求める声が上がっている。
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