貿易金融へのこだわり
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/10/13 08:33 UTC 版)
「コメルツ銀行」の記事における「貿易金融へのこだわり」の解説
1870年2月26日、ハンブルクのコメルツ銀行はM・M・ヴァールブルク&COをふくむ地元資本家らが創業した。中には注意の必要な出資者が二人いるので説明する。一人目はコンラート・ハインリヒ・ドナー三世(Conrad Hinrich Donner III)である。祖先の一世(Corad Hinrich Donner)はデンマーク領事を父に150ものタバコ工場を経営した。そしてハンザ貴族(Hanseaten)の庇護をうけて海運業へ進出した。このハンザ貴族とはゴドフロイ(Johann Cesar VI. Godeffroy)のことであり、キューバやコーチシナと貿易し鉱業まで経営する男であった。彼はコンラート・ハインリヒ・ドナー三世とも仕事をした。さてもう一人の要注意出資者とはルートヴィヒ(Ludwig Erdwin Amsink)であり、ハンザ貴族と姻戚なのである。彼は1850年ニューヨークへ会社を設立した(L.E. Amsink & Co.)。1872年、コメルツ銀行はルートヴィヒの会社を通じてロンドンに新しい銀行をつくった(London and Hanseatic Bank, 50%支配)。合衆国で貿易金融の整備が遅れていたからである。この銀行は、ミューチュアル生命のギャランティ・トラスト・カンパニーが1897年にロンドンへ進出してくるまで活躍した。ミューチュアル生命は1906年のアームストロング法以降、対独資本を大規模に提供した。
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