貨幣、切手、有価証券などの手法
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/19 03:22 UTC 版)
「プロパガンダ」の記事における「貨幣、切手、有価証券などの手法」の解説
公共性や価値が高く、極めて広く流通するため、支配権の誇示に用いられる。紙幣や硬貨に国家指導者の肖像が彫刻・印刷で入れられることが多い。イギリスやイギリス連邦各国で切手に国王(2015年現在は女王)の横顔のシルエットが入れられているのを始め、アメリカ合衆国のアメリカ合衆国ドルなど、共和制国家では歴代の国家指導者の肖像画を紙幣や硬貨に入れて使用している国も多い(一方でフランスのフランは自国の偉人、ソ連及びロシアのルーブルは都市が用いられている)。そのため、1979年にイラン・イスラム革命で国王が失脚したイランでは、紙幣に描かれた国王の肖像を全て塗り潰した。 逆に日本では、皇太子(徳仁親王・雅子親王妃)夫妻の肖像が記念切手に使われた例が1度だけあるのみで、在位中の天皇の肖像が硬貨に刻まれたり切手肖像になったりした事は一切ない。“陛下のお顔が手垢にまみれるなど畏れ多い”という菊タブーがあるためであるとか、明治天皇が自身の肖像を切手や硬貨に載せることを嫌ったからだといわれるが、正確な理由は明らかではない。
※この「貨幣、切手、有価証券などの手法」の解説は、「プロパガンダ」の解説の一部です。
「貨幣、切手、有価証券などの手法」を含む「プロパガンダ」の記事については、「プロパガンダ」の概要を参照ください。
- 貨幣、切手、有価証券などの手法のページへのリンク