財団法人裾野町鈴木育英図書館時代 (1968-1991)
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1963年(昭和38年)、駿東郡小泉村(現・裾野市佐野)出身の実業家である鈴木忠治郎(裾野市名誉市民)により、約1億円(2001年時点の価値で約10億円)の育英資金が寄付される。地元の町民による図書館設立の希望に応えるため、その寄付金を元にして、1967年(昭和42年)に佐野に土地・建物を取得し、財団法人裾野町鈴木育英図書館が設立され、1968年(昭和43年)7月15日に裾野町佐野741番地の1に開館した。開館式には約50人が参加。町民・婦人会・出版社の寄付協力を得て、設立当初には約6,000冊の蔵書を有していた。鈴木忠治郎の娘である鈴木芳子が館長に就任し、1991年の閉館までずっと館長を務めた。 鈴木育英図書館は館内に和室を有しており、俳句・短歌・茶道・美術教室・古文書会など市民サークル活動の拠点としての役割を果たした。1990年(平成2年)10月に静岡市民文化会館で開催された第76回全国図書館大会では、館長の鈴木芳子が功労者表彰を受けた。同年12月10日、財団法人の解散に伴って、裾野市に対して建物や蔵書の寄付の申し込みがなされた。1990年12月時点の蔵書数は約56,000冊だった。静岡県内の21市で市立図書館を持たないのは裾野市のみだった。
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