諏訪理
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/05/13 14:35 UTC 版)
諏訪 理(すわ まこと、1977年 - )は、日本の宇宙飛行士。前職は世界銀行上級防災専門官。
来歴
1977年(昭和52年)、東京都に生まれ、2~3歳頃に茨城県つくば市へ転居し、高校卒業まで同市で育つ[1]。小学5年生の頃、1988年3月に行われた日本宇宙少年団(YAC)と学研が主催するNASAツアーに参加し、アメリカ・テキサス州ヒューストンにあるジョンソン宇宙センターを訪問。アポロ17号の船長を務めたユージン・サーナン飛行士と面会した[2]。
茨城県立土浦第一高等学校を経て、1999年に東京大学理学部地学科を卒業。その後、アメリカ・デューク大学大学院修士課程にて環境マネジメントを学び、2007年6月にプリンストン大学大学院地球科学博士課程を修了、Ph.D(気候科学)を取得。在学中にはフィールドワークの一環として約2ヶ月間、南極に滞在した[3]。
2008年1月、国際協力機構(JICA)青年海外協力隊(2007年度3次隊)の一員としてルワンダの首都キガリに派遣される。キガリ高等学校(Lycée De Kigali)やKigali Institute of Science and Technology(現・ルワンダ大学)で理数科の教師として勤務[4][5]。同年、31歳で宇宙飛行士候補者選抜試験に応募するが、第一次試験で不合格となる[6]。
2010年11月、国連JPO派遣制度を通じて世界気象機関(WMO)に入職。スイス・ジュネーブ本部に2年間勤務した後、ケニア・ナイロビの東部・南部アフリカ事務局にて1年半勤務[5]。
その後、世界銀行のミッドキャリアプログラムに応募し、2014年3月に世界銀行へ入行[5]。
宇宙飛行士として
2021年12月20日から募集が開始された宇宙飛行士選抜試験に応募し、4127名の応募者の中から、2023年2月28日、米田あゆとともに合格。46歳での合格は史上最年長となった[7]。
2023年6月に世界銀行を退社し、2023年7月に宇宙航空研究開発機構(JAXA)に入構。宇宙飛行士候補者として基礎訓練を開始した。 2024年10月、基礎訓練を修了し、10月21日付で正式に宇宙飛行士として認定された[8]。
脚注
- ^ “宇宙飛行士候補者の諏訪さん、米田さん つくば市長を表敬訪問” (2023年7月18日). 2025年4月16日閲覧。
- ^ “35年越しに叶えた夢—諏訪・米田宇宙飛行士が語る「プロセス」の価値|三菱電機 DSPACE”. 三菱電機 オフィシャルサイト (2024年11月7日). 2025年4月17日閲覧。
- ^ “ブルーマーブルと宇宙飛行士の夢|リガクル[rigaku-ru]”. www.s.u-tokyo.ac.jp. 2025年4月17日閲覧。
- ^ “【公式】青年海外協力隊事務局 2023年2月28日”. 2025年4月17日閲覧。
- ^ a b c “2016年7月7日 world bank group”. 2025年4月17日閲覧。
- ^ “35年越しに叶えた夢—諏訪理・米田あゆ宇宙飛行士が語る「プロセス」の価値(林公代) - エキスパート”. Yahoo!ニュース. 2025年4月17日閲覧。
- ^ “TBS NEWS DIG”. 2025年4月17日閲覧。
- ^ “米田あゆ・諏訪理の宇宙飛行士認定について 2024年(令和6年)10月22日 - JAXA”. 2025年4月17日閲覧。
外部リンク
- 諏訪 理 - JAXA宇宙飛行士(JAXA公式サイト)
- 諏訪 理/Makoto Suwa (@AstroMakotoSuwa) - X(旧Twitter)
- Makoto Suwa - LinkedIn
- 諏訪理のページへのリンク