誉田八幡宮所蔵 伝誉田丸山古墳出土遺物
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この古墳の副葬品と伝えられている出土品が誉田八幡宮に所蔵されている。1848年(嘉永元年)に掘り出されたもので 内訳は金銅製龍文透彫鞍金具2組(形状の異なる鞍金具が2セット分)、鉄地金銅張方形鏡板1点、金銅製歩揺付飾金具20点、三角板鋲留式短甲、直弧文刀装具、鉄刀、鉄鉾、片刃長頸式鉄鏃がある。金銅製龍文透彫金具などの馬具は1952年(昭和27年)に一括で国宝に指定されている。これらの馬具は日本における最古の例に属し、大陸からもたらされたと考えられる。森浩一によると、誉田丸山古墳出土とされる鞍金具は古墳出土の鞍のなかでも最優秀品というべきものであるが、これらの優秀品に注目して、5世紀ごろの我国の古墳から出土している馬具が実用品ではないと、よく論じられているが、実際は各府県の古墳出土の馬具のうち鞍金具を伴うものは1割にも満たず、大部分は轡だけという実用本位の馬具である。本例のように工芸的に優れた馬具は王者の乗馬に用いられたものであり、大集団のなかでも金色燦然として注目を集める効果が充分あったに違いないとしている。
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