評価及び問題点
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/17 04:01 UTC 版)
世界銀行の研究ではマイクロクレジットは女性が財産の管理をすることでエンパワーメントを持ち、意思決定能力が向上すると結論付けられたが、一部の経済学者からはマイクロクレジットと女性のエンパワーメントに直接の関係はないとする説もでている。グラミン銀行の発表している98%という高い返済率について、ウォールストリート・ジャーナルは2001年11月時点で同銀行の提供しているローンの5分の1が返済期間を1年以上過ぎており、グラミン銀行の用いた返済率の計算基準は疑わしいとした。 低金利融資とはいえ、金利は年率20%近くであり日本におけるノンバンク系金融機関(グレーゾーン金利が撤廃された場合の最大年率20%)と数値的には大差がないように見える。しかしながらバングラデシュにおける貧困層向け高利貸の金利は年率100%、200%とも言われており、バングラデシュの物価上昇率(10.3%(2005年度))を考えると低く抑えているといえる(日本の物価上昇率0.6%(2006年度)、0.8%(2007年度見通し))。また、商業銀行とは違いグラミン銀行のローンは複利ではなく単利である。利子の総額は元本を上回ることがない。
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