設計、動作
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/05/21 20:02 UTC 版)
「M4 37mm機関砲」の記事における「設計、動作」の解説
当初設計では対航空機用の兵器だった。この機関砲の砲口初速は610m/sであり、発射率は毎分150発である。普通、弾倉には高性能榴弾を装弾したが、M80徹甲弾を装弾することもできた。M4機関砲は弾倉から給弾され、機関砲上部に配置されたソレノイド機構を介して遠隔操作できた。徹甲弾の威力は射程460mで25.4mm貫通である。 この機関砲はおおまかに 砲上部の給弾機構 前部の砲身、チューブエクステンダ-、薬室を開閉する閉鎖機 砲身直後のトラニオンブロック、砲身下部の駐退ピストン 機関部内部のロックフレーム 機関砲後面のバックプレート、左右側板、天板 これらで構成されている。 射撃時には砲身、チューブエクステンダー、ロックフレームが後退する。砲身・チューブエクステンダーなどにかかる反動は砲身下部の駐退ピストンが処理する。砲身の後退は作動油を充填した駐退シリンダーが油圧で制御し、砲身の復座は内部のバネで行なう。ロックフレームは給弾・排莢・閉鎖機の上下動・撃鉄の作動などを、機関部内部での後退と前進の作動に伴って、機械的に反復実行する。ロックフレームの反動はバックプレートで処理し、駆動スプリングで射撃位置まで戻す。不動部分はトラニオンブロックと左右側板、天板、給弾機構などである。駐退シリンダーは不動のトラニオンブロックに固定されている。。
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