訪問看護療養費
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/10/11 00:20 UTC 版)
訪問看護療養費(ほうもんかんごりょうようひ)とは、健康保険法等を根拠に、日本の公的医療保険において、被保険者が受けた訪問看護について保険給付を行うものである。平成6年の改正法施行により、それまで老人保健法に基づいて行われていた訪問看護を、全世代に拡充する形で公的医療保険にも導入した。
- ^ 第88条12項。保険医療機関から受ける訪問看護は「療養の給付」に含まれる。また介護保険法に基づく要介護認定を受けている被保険者の場合は介護保険による給付が優先される。
- ^ 第88条1項は「その指定訪問看護に要した費用について、訪問看護療養費を支給する」と定めることから、制度の本質は現金給付であるが、同条6項、7項により「保険者は、その被保険者が当該指定訪問看護事業者に支払うべき当該指定訪問看護に要した費用について、訪問看護療養費として被保険者に対し支給すべき額の限度において、被保険者に代わり、当該指定訪問看護事業者に支払うことができる」「前項の規定による支払があったときは、被保険者に対し訪問看護療養費の支給があったものとみなす」とされ、実際には現物給付としての運用がなされている。
- ^ 介護保険法の規定による指定居宅サービス事業者(訪問看護事業を行う者のうち、厚生労働省令で定める基準に該当するものに限る。以下同じ。)、指定地域密着型サービス事業者又は指定介護予防サービス事業者の指定があったときは、その指定の際、当該訪問看護事業を行う者について、この指定があったものとみなす。ただし、当該訪問看護事業を行う者が、厚生労働省令で定めるところにより、別段の申出をしたときは、この限りでない(第89条2項)。
- 1 訪問看護療養費とは
- 2 訪問看護療養費の概要
- 3 指定訪問看護の事業の運営に関する基準
- 4 関連項目
- 訪問看護療養費のページへのリンク