言葉と祈祷構成に限定されない奉神礼
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2018/01/09 21:15 UTC 版)
「奉神礼」の記事における「言葉と祈祷構成に限定されない奉神礼」の解説
奉神礼では、聖書の言葉や説教に耳を傾けるといったことのみが行われる訳では無い。蝋燭を聖堂に奉げて燈された蝋燭の光を感じ、打たれる鐘の音を聞き、振り香炉を用いた炉儀による香を嗅ぎ、音楽的要素を盛り込んだ聖歌を聞きかつ歌い、イコンを見、奉事において十字を画き、教衆は至聖所内を祭服を着用して所作に従って動き、十字行などの行列を行い、聖体礼儀においてイイスス・ハリストス(イエス・キリストのギリシャ語読み)の尊体と尊血に聖変化したパンと葡萄酒を領聖するといった、幅広い身体的動作を伴う。正教会に継承された形無き神学・信条は、祈祷文内容のみならず、こうした形ある動作にも具体化されている。 このようにして奉神礼は、意識・無意識、生理的な面と理性・知性を総動員して、イイスス・ハリストスから弟子達に伝えられ教会に保存された生活形態を体験するものとなっている。この事は、イイスス・ハリストスが弟子達に伝授した生活形態が、頭で理解するものだけにとどまらないことを示しているとされる。
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