見かけ粘度
非ニュートン流体における、せん断応力とせん断速度との比をいい、せん断応力またはせん断速度により変化する値である。非ニュートン流体とは、高分子流体などをいい、流体に応力が作用したとき、せん断応力と変形速度には比例関係にないものをいう。これに対し、一般の流体は応力が作用するとその変形に応じた抵抗力が働き、この大きさは変形速度に比例する。この比例定数を粘度または絶対粘度と呼んでいる。このような流体をニュートン流体という。自動車に使用されるエンジンオイル類や潤滑グリスのような、分子構造の複雑な液体または半固体物質はニュートン流体で、JISが規定している装置による粘度測定により一定の粘度を示すが、それは見かけ粘度である。
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