製作中止となったテレビドラマ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/29 20:05 UTC 版)
「軽井沢シンドローム」の記事における「製作中止となったテレビドラマ」の解説
1988年にテレビ朝日・キティ・フィルムの共同製作で、テレビドラマの製作が進められていたが、放送に至らず製作中止となった。同年7月30日の撮影中に、俳優・スタッフの計7人が乗る自動車が事故を起こし、1人が死亡、他の6人も重軽傷を負う惨事となったことによる。この事故で、車を運転していた主演の堤大二郎は鼻骨・肋骨骨折、林家こぶ平(現・林家正蔵)は右足太ももを骨折している。その後の記者会見で、堤は「事故が起こった時点でも相沢耕平を演じ続けた」と発言している。 この事故については、以下の問題が起きていた。 道路使用許可を申請せずに、公道で劇用車の走行シーンを撮影していた。 道路交通法違反を犯していた(使用していた劇用車では定員5名のところ、俳優・スタッフの計7人が同乗していた)。 撮影において車体前方から車内に向けて照明ライトの光を当てる必要があり、運転者はライト光の直射を受けることで実際の運転に危険が生じるが、演出側は「劇用車をキャメラカーで牽引して撮影する」「劇用車を停車状態にして演出で工夫する」などの危険回避策をとらず、俳優に、劇用車を実際に運転しながらの演技を要求していた。 死亡したスタッフがフリーランスだったことから、労働災害の適用外になった。 これらの内容により、同年11月9日の参議院決算委員会でも取り上げられる社会問題となった。
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