裁判中およびその後の道警の対応
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/12 00:16 UTC 版)
「稲葉事件」の記事における「裁判中およびその後の道警の対応」の解説
道警は2002年12月27日に内部調査が終了した として幕引きを計っていた が、2003年2月13日の公判における稲葉の供述で対応に追われることとなった。道警は14日、偽装摘発を知っていたと名指しされた当時の上司3名である、札幌西署長(1989年当時北見署刑事防犯担当次長)、道本暴力団対策課長(1993年当時銃器対策室長)、道本薬物対策課長(1998年当時銃器対策課次席)への聴取を行った。3人はいずれも現職警視であり、12月には道本薬物対策課長のみ道警本部長注意という軽い処分を受けていたが、他の2人は処分から外れていた。 2月19日の定例道議会における一般質問でU道警本部長は、元上司3名を含む関係者へ聴取して再度確認したところ、そのような事実は把握されなかったと答弁し、稲葉が証言した組織ぐるみのやらせ捜査を否定する調査結果を明らかにし、以後の再調査は行わないと明言した。 道警は再発防止策の一環として、稲葉が所属していた銃器対策課や薬物対策課、捜査四課などの組織犯罪捜査に携わってきたベテラン刑事20数人を、3月31日及び4月1日付の定期人事異動で一斉に捜査現場から外した。組織犯罪捜査10年以上もしくは同じ課の在籍7年以上が対象の、機械的な振り分けであった。
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