裁ち落としとは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 固有名詞の種類 > 製品 > 工業製品 > 日用品 > > 裁ち落としの意味・解説 

たち‐おとし【裁(ち)落(と)し】

読み方:たちおとし

余分なものとして切り取られ部分。特に製紙製本仕上げ裁ちで出る紙のくず。


裁ち落とし

日本語活用形辞書はプログラムで機械的に活用形や説明を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。 お問い合わせ

裁ち落とし

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2016/03/19 22:25 UTC 版)

裁ち落とし断ち落とし。たちおとし)とは、などの周辺にある不要部分を刃物で切り分け、目的の大きさ、形状に加工すること。または、切り分けられて不要となる部分。業界により、意味や用法が異なる。

製本、紙器、紙加工

製本、紙器、紙加工業界では、主に油圧作動などのギロチン断裁機を使って、本や紙器材料となる紙を裁断加工する作業のことを裁ち(断ち)と称する。裁ちによって切り落とす作業は、裁ち落としともいい、また、断ちによって不要となった部分を裁ち落としという。

製紙

製紙や古紙回収業界では、製本、紙器業界で雑誌などの印刷物を裁断したり、段ボール封筒などを製造するために材料を型抜きや裁断によって出た不要部分を指す。裁落(さいらく)ともいう。産業古紙の一種で、英語ではclippingと称する。回収して、買い取り、材質ごとに異なる紙、板紙の原料として利用する。段ボールの裁ち落としは、段ボール古紙とともに、段ボール原紙の原料として使い、印刷物の裁ち落としは雑誌古紙などとともに脱墨して、チップボールなどの板紙原料として使うことが多い。段ボールの裁ち落としには、箱に加工する際に用いる接着剤インクが付着していないため、段ボール箱を回収してきたものよりも良質の古紙とされる。

アパレル

アパレル縫製業界では、服装を作るための生地や立体裁断機などの機械で切った不要部分を裁ち落としという。他に裁断残布(さいだんざんぷ)、残反(ざんたん)、裁落屑(さいらくくず)などの呼び方がある。材質や大きさによってはパッチワークぬいぐるみの材料、ウエス、製紙原料などに使うが、総じてリサイクル率は低く、産業ごみとして焼却されることが多い。

出版

出版の用語では、画像や図柄、平網、パターンなどを仕上がりサイズいっぱいに扱うことを指す。裁ち切り断ち切り・タチキリ)ともいう。

通常の印刷物を裁ち落としとするには、仕上がり(断裁)の線から外側に3mmの塗り足し幅ドブ)を設けて、その領域まで画像や平網など配置する。仕上がり線の外側は切り落とされる不必要な部分であるが、裁ち落としとする場合の仕上がりをきれいに見せるために、断裁時に生じる誤差などを補う役目を果たす。一般的に裁ち落としのための塗り足し幅(ドブ)は3mm程度とされ、印刷工程で用いられる版下台紙や、DTPで用いる印刷用デザインソフトで描かれるコーナートンボ(角トンボ)は、仕上がり線のアタリを示す内トンボと、製版線(塗り足し幅領域)のアタリを示す外トンボの間隔がこれに近い。但し、特殊な用紙や印刷手法によるもの、巻頭巻末と中央の見開きのページサイズが異なる中綴じ本などの印刷の場合はこの限りではない。

本の部位の天、小口、地を総称して「たちおとし(たちきり)」と呼称することがあるが、断裁ではない本もあるため構造部位の名称と捉えるのは間違いで、製本段階で断裁加工をした部分という意味である。

製版、印刷

主に出版の事業所では、営業販売・企画デザインが、印刷物が裁ち落とされた最終的な仕上がり状態を指すのに対し、DTP(製版)、印刷の現場では、裁ち落としにするための塗り足し領域を指す場合が多い。ブリード(en)ともいう。

関連項目




固有名詞の分類


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「裁ち落とし」の関連用語

裁ち落としのお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



裁ち落としのページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
デジタル大辞泉デジタル大辞泉
(C)Shogakukan Inc.
株式会社 小学館
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアの裁ち落とし (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS