血管性勃起障害
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/19 01:54 UTC 版)
血管性勃起障害の場合にはその改善手術が行われる。原則的には陰茎への血液流入量が不足している動脈性勃起障害の場合は流入量を増加させ、流入量が充分にも関わらず満足な勃起が得られない場合(なんらかの原因で海綿体平滑筋の弛緩不足が発生する場合など)は静脈の結紮や塞栓などで流出量を減少させることになる。動脈硬化症などでは、人工血管置換術やバイパス手術などで、その回復が試みられる。 日野原、井村(2008)では、動脈性勃起障害に対する血行再建術として、下腹壁動脈を陰茎背動脈に吻合する身カール法、同じく下腹壁動脈を深陰茎背静脈に吻合し静脈を動脈化するファーローフィッシャー法、両者を併用するハウリ法が紹介されており、勃起の快復率は 80% - 98%とされている。 また、静脈性勃起障害の治療として静脈を結紮した場合、術後に残された静脈系からのリーク(漏れ)が徐々に拡大し、高い頻度で勃起不全が再発すると報告されている。
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