蘇州・西山
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/24 01:08 UTC 版)
湖の東岸の蘇州には、蘇州西山風景区がある。西山は、小高い山がいくつかある太湖最大の島・洞庭山の別名である。この島は南北11km、東西15km、面積は79.8平方kmという大きさであり、島内の山々の頂上に登れば多くの島が浮かぶ湖の景観を眺められる。また呉越時代以来の旧跡、果樹や梅の林、中原から逃れてきた人々の末裔が住む村落などといった見どころのある太湖の名勝のひとつである。風景区には西湖夕照、石公秋月、鳳凰煙雨などの名のついた20か所の景点が決められている。1994年には太湖大橋が完成し、蘇州市内から車で行くことができるようになっている。 西山鎮の東北にある林屋山は、治水事業のために中国各地を回った禹が立ち寄った場所の一つとされ、『呉地記』においては「県の西、一百三十里に洞庭があり、その深遠さは測ることができない。呉王は霊威の高い人を使わせて洞穴に入り、禹水を得た」とある。島の東南角にある石公山は、山の入り口にある老人の姿に似た巨大な太湖石から「石公」と名付けられ、天下に知られた名石がここから採掘された。
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