藤白王子権現本堂
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/08 17:27 UTC 版)
境内にある藤白王子権現本堂は藤代王子を顕彰するもので、祭神の本地仏3体が祀られている。これらの仏像はもともと藤代王子の神宮寺であった中道寺に祀られていたものであったが、豊臣秀吉の紀州征伐に際して危害が及んだ際に縁の寺院に避難させていたものを江戸時代に復したものである。明治の神仏分離の際の破棄を免れ今日に伝わっている。 仏像はいずれも平安末期の作で、主要な像に以下のものがある。 木造熊野三所権現本地仏坐像 - 県指定文化財(美術工芸品、2005年〈平成17年〉5月31日指定)阿弥陀如来 - 家都美御子大神の本地仏 薬師如来 - 熊野速玉大神の本地仏 千手観音 - 熊野夫須美大神の本地仏 木造十一面観音立像 - 藤白若一王子の本地仏。県指定文化財(美術工芸品、2005年〈平成17年〉5月31日指定)。 毘沙門天および不動明王三尊 - 熊野の入り口の守護
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