薬物療法の終結
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/10 07:25 UTC 版)
日本てんかん学会では成人てんかんの薬物治療終結のガイドラインを公開している。小児では予後良好なてんかん症候群が存在するため発作寛解2年以上経過した場合は減量後、治療終結が可能な場合がある。しかし減量法に関しては標準的なものは存在しない。思春期発症のてんかん、症候性てんかん、脳波異常の存在は再発再燃の危険性が高いとされている。成人てんかんでは減量開始時に2種類以上の薬物を服用、強直間代発作の既往、ミオクロニー発作の既往、神経学的異常などが再発のリスクを高めるとされている。発作寛解期間の長短のみで断薬の是非を判断してはならず、断薬すれば再発リスクは高まる。再発の可能性が最も高いのは減量中と断薬後1年間である。治療終結の決定は諸要件(特に危険因子の有無と質)を総合的に勘案し、患者ならびに患者家族の意向に尊重して個別に判断するべきである。
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