葛城の字体について
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/28 03:00 UTC 版)
葛城市は、「葛」の字を略字である「葛(下の部分がヒ)」を採用しており、正字(下の部分がL+人)を採用している葛飾区や北葛城郡とは字体が異なる。2000年に答申された表外漢字字体表で、「葛」の字体は「下の部分がL+人が標準」とされている。 この字体決定は合併協議会の新市名称候補選定小委員会において『住民の利便性や今後のパソコン・ワープロなどの機械化の発展を考慮し、「葛(下の部分がヒ)」を使用することが適当』と言われたためである。最終的に決定が確認された2003年4月2日において既に正字に変更されるJIS X 0213:2004の公開レビューが実施されており、文字コードについて疎かったと言える。 Windows Vistaでは、それまでのJIS X 0208:1990(90JIS)に代わって、新規格であるJIS X 0213:2004が採用され、正字の方が標準字体となった。略字を正式市名とした「葛」城市については、古いJIS規格を採用したフォントに切り替えるか、OpenTypeフォントの字体切り替え機能に対応したアプリケーションを利用すれば、従来通りの略字を表示することは可能である。 ただ、Windows XP以前で正式名称である「葛(下の部分がヒ)」と作成しても、Windows Vista での標準字体となってしまうなど、現状では整合性がとれないなどの問題がある。 なお、葛城市当局は、字体の違いを理由に行政手続を拒絶しないことを表明している(葛飾区も、以前から同様の取り扱いを実施) 。
※この「葛城の字体について」の解説は、「葛城市」の解説の一部です。
「葛城の字体について」を含む「葛城市」の記事については、「葛城市」の概要を参照ください。
- 葛城の字体についてのページへのリンク