荻原井泉水とは? わかりやすく解説

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おぎわら‐せいせんすい〔をぎはら‐〕【荻原井泉水】

読み方:おぎわらせいせんすい

[1884〜1976]俳人東京生まれ本名藤吉河東碧梧桐(かわひがしへきごとう)とともに新傾向俳句唱え俳誌層雲」を創刊自由律俳句確立句集原泉」「長流」、評論旅人芭蕉」「奥の細道評論」など。


荻原井泉水


荻原井泉水

荻原井泉水の俳句

うちの蝶としてとんでいるしばらく
たんぽぽたんぽぽ砂浜に春が目を開く
わらやふるゆきつもる
咲きいづるや桜さくらと咲きつらなり
山の昼月に馬車を待つ少年
我家まで月の一すぢ
月光しみじみこおろぎ雌を抱くなり
月光ほろほろ風鈴に戯れ
棹さして月のただ中
水がうたいはじめる春になる
水をはると水田はうつくしほととぎす
淋しき炭団掘り出して今戻った
湯呑久しくこはさずに持ち四十となる
火種愛しく我息かける
石、蝶が一羽考えている
空を歩む朗々と月ひとり
若葉わさわさ風におどる喜び
荷をおろされて寒い馬よ雨降る
蝶、天の一方よりおりてきて舞う
陰もあらはに病む母見るも別れか
風がうす青くてお祭ごろのスカンポの茎
鳥屋の鳥よ暮れゆく街を眺めをる
 

荻原井泉水

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/06/01 18:58 UTC 版)

荻原 井泉水(おぎわら せいせんすい、1884年明治17年)6月16日 - 1976年昭和51年)5月20日)は、日本自由律俳句俳人、俳論家。「層雲」を主宰、尾崎放哉種田山頭火らを育てた。本名・幾太郎のち藤吉。日本芸術院会員。


  1. ^ 『私の履歴書 第四集』61頁
  2. ^ 『大空』尾崎放哉俳句集 春秋社 1926年
  3. ^ a b 日野百草「戦前の自由律における社会性俳句」『橋本夢道の獄中句・戦中日記』289-291頁。
  4. ^ 田島和生『新興俳人の群像「京大俳句」の光と影』210頁。
  5. ^ 大塚英良『文学者掃苔録図書館』(原書房、2015年)58頁


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