そうごんのせいぼ〔サウゴンのセイボ〕【荘厳の聖母】
荘厳の聖母
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/08/20 23:50 UTC 版)
「ジョット・ディ・ボンドーネ」の記事における「荘厳の聖母」の解説
フィレンツェに残っている1314年から1327年の会計記録によると、ジョットは『荘厳の聖母 (en:Ognissanti Madonna)』という名で知られる祭壇画を制作している。この絵画はチマブーエの『サンタ・トリニタの聖母』、ドゥッチョの『ルチェライの聖母』と並べられて、ウフィツィ美術館に展示されている。『荘厳の聖母』には来歴が全く残っていないが、多くの学者からジョットが描いた唯一の板絵であると考えられている。この作品はフィレンツェの、現在ではどういった教団が創設したのか判然としないオニサンティ教会のために描かれた祭壇画だった。『荘厳の聖母』は3メートル以上の非常に大きな作品であり、聖堂の主祭壇画として教団の修道士のために描かれたものか、あるいは聖歌隊席の仕切りに使用されて会衆の信徒の目に触れることを目的に描かれたものなのか、学者の間でも見解が分かれている。また、このときジョットは現在ベルリンの絵画館所蔵の『聖母マリア永眠』とオニサンティ教会所蔵の『キリスト磔刑』も描いている。
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