英米法系の諸法域
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/15 03:27 UTC 版)
イングランドのコモン・ローには、遺留分というものは存在しない。遺言法(ヘンリー8世治世32年の法律第1号)は、故人は全遺産を自由に分配できると規定しており、遺言者は、いかなる理由によっても、あるいは何らの理由がなくとも、子の全員又は任意の子の相続権を奪う権限を有する。合衆国のほとんどの法域では、遺言者に配偶者から相続権を奪うことを禁止し、あるいはこのような遺言がされたときに配偶者が遺言に「対抗」することを選択して法定相続分を主張する(選択的相続分 elective share)ことを認める制定法が施行されている。これは、コモン・ロー上の権利である寡婦産 dower や配偶者居住権 curtesy tenure の代替として行使される。
※この「英米法系の諸法域」の解説は、「遺留分」の解説の一部です。
「英米法系の諸法域」を含む「遺留分」の記事については、「遺留分」の概要を参照ください。
- 英米法系の諸法域のページへのリンク