花・球果
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/22 22:15 UTC 版)
花粉は風媒であり雄花は枝から下垂し地味なものである。雌花は枝から直立し、赤色の混じるものが多い。マツ科針葉樹には花粉に2つの気嚢を持つ種が多いが、カラマツ属は気嚢を持たない。球果はマツ属のもの(いわゆる松ぼっくり)とよく似たもので多数の鱗片から構成されるが、マツ属と違い個々の鱗片状上に突起(英:umbo)は形成されない。球果から苞鱗が見える種もある。 中国にカラマツによく似た形態を持つ同じマツ科のイヌカラマツ(学名;Pseudolarix amabiris)という一族一種の珍しい針葉樹があるが、カラマツ属とは雄花の構造が特に異なる。なお、イヌカラマツについては形態こそカラマツ属と似ているもののカラマツとは遠縁で、むしろモミ属(学名:Abies)やヒマラヤスギ属(学名:Cedrus)とともにマツ科モミ亜科に属するとする説が強い。 上2つが雄花、下が雌花 カラマツ属の雌花 カラマツ属の花粉 カラマツ属の球果には突起がない 参考:イヌカラマツの雄花 Pseudolarix amabiris 参考:イヌカラマツの黄葉と球果Pseudolarix amabiris
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