色異なる六人の乙女の物語(第331夜 - 第338夜)
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バートン版「アル・ヤマンの男と六人の奴隷娘(第334夜‐第338夜)」 東洋文庫版「ヤマンのそれがしと六人の女奴隷の物語(第334夜‐第338夜)」 アリ・エル・ヤマニはバクダードが気に入って最近移り住んできたヤマーン(イエメン)出身の金持ちである。彼には六人の女奴隷がおり、いずれも機知に富み歌舞に長じた女たちで、甲乙つけがたい。アリ・エル・ヤマニは、座興として一人ずつに自分の長所を賛美し、選んだ他の相手をけなしてみせよと申しつける。白い「月の顔」は黒い「眼の瞳」と、太った「満月」は痩せている「天国の美姫」と、琥珀色の「昼の太陽」は栗色の「熾火の焔」と、それぞれに見事な論戦を披露してみせた。 話を聞いた教王アル・マアムーンは、ムハンマド・エル・バスリに命じ、ひとり一万ディナールで六人を買い取らせた。教王の命とあって最初は応じたアリ・エル・ヤマニだが、しだいに後悔の念が大きくなり、女たちを返してもらうように申し入れる。教王は許し、女たちをもとの主人のもとに帰した。
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