艦船から航空機への給油: HIFR
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/31 08:28 UTC 版)
「空中給油」の記事における「艦船から航空機への給油: HIFR」の解説
ヘリコプターでは、ホバリングできるという特性を活かして、洋上で飛行しながら艦船から給油を受けることも行われ、HIFR(Helicopter in-flight refueling)と称される。燃料補給のために着艦する時間を省くことができるほか、ヘリコプター甲板がない艦や、あっても他の艦載ヘリコプターによって使われている場合にも給油を受けることができる。米海軍では、非公式に「ハイ・ドリンク」と称される。 HIFRによる給油は、通常、艦尾甲板で行われる。実施時には、風向きは艦の針路に対して330-355度(左に30-35度)とし、相対速度は15-20ノットとする。機上ホイストでワイヤを下ろして給油ホースを引き上げ、機内の給油口に接続する。燃料は艦船側から圧送されるので、手違いで燃料が艦上に振りそそぐことがないよう、給油そのものは艦尾甲板上では行わないことになっており、接続完了後、ヘリコプターは艦の左舷外側の洋上に移動したうえで給油を受ける。送油ポンプの能力から、ホバリング高度は9メートル以下が推奨される。 燃料ホースを船から引き上げるアメリカ沿岸警備隊のヘリ ホースを機に接続し給油を行う
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