艦爆隊のタロキナ沖敵輸送船団攻撃
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/09/17 18:00 UTC 版)
「ろ号作戦」の記事における「艦爆隊のタロキナ沖敵輸送船団攻撃」の解説
前日の朝、第八艦隊より「空母2隻を含む大部隊ショートランド南方を進む」との報告を受けた第一基地航空部隊司令部は、この部隊に対する攻撃を企図したが天候不良のため実施はされなかった。ただしこの日シャーマン隊はエスピリッツサント方面にあり、またタロキナ上陸船団の第2梯団第2陣がショートランド付近を通過したのは7日夜のため、何を誤認したのかは不明。ただし6日朝に先に到着し揚陸を済ませた第1陣の船団が同日深夜にタロキナを離れて帰途についている。このため第一基地航空部隊は同方面に敵空母が行動中と考え、8日朝から広範囲に索敵を実施した。その結果6時にタロキナ沖に輸送船10隻よりなる船団を発見した。機動航空部隊から艦戦40機、艦爆26機および基地航空部隊の艦戦31機が8時15分ラバウルを発進、その後10時頃タロキナ沖に輸送船団を発見した。これはタロキナ上陸部隊を乗せた輸送船団の第2梯団第2陣だった。船団上空にはP-38、F4U、F6Fの各戦闘機計60機が重層配備されており、日本軍の戦闘機隊と激しい空戦となった。この結果「輸送船2隻、駆逐艦3隻撃沈」などと報じ、艦爆14機、零戦5機が未帰還となった。攻撃を受けた輸送船団は攻撃輸送艦フラー(APA-7)(英語版)に爆弾2発が命中、火災が発生したが、鎮火と応急修理に成功し、16時37分には全船揚陸作業を終え暴風雨の中出港している。この海域には前日メリル隊と交代で支援任務についていたローレンス・T・デュポーズ少将の率いる支援部隊(軽巡4隻、駆逐艦4隻で構成される)を日本軍は朝の時点では発見できなかった。
※この「艦爆隊のタロキナ沖敵輸送船団攻撃」の解説は、「ろ号作戦」の解説の一部です。
「艦爆隊のタロキナ沖敵輸送船団攻撃」を含む「ろ号作戦」の記事については、「ろ号作戦」の概要を参照ください。
- 艦爆隊のタロキナ沖敵輸送船団攻撃のページへのリンク