興福寺天灯鬼・竜灯鬼像(奈良県奈良市、国宝)
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竜灯鬼像は運慶三男康弁の作。天灯鬼像も康弁かその周辺の作とみなされる。表情と身振りの巧みさにより、力強さのなかにも洗練されたユーモアと軽妙さがあり、評価の高い作品である。鬼は想像上の生きものであるが、その造形は人物を手本に写実的に表現したものであり、鬼のすがたのなかにも生き生きとした人間的な感情が感じられる。ヒノキ材の寄木造で天灯鬼は朱彩、竜灯鬼は緑青彩が施される。前者に植毛痕があり、また後者には植毛痕のほか、眉に銅板、牙に水晶、竜の背びれに獣皮を用いるなどの細かい工夫が施されている。
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