自走砲の分類
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/08/04 01:29 UTC 版)
構造的にはほぼ同じ兵器であっても、国や時代が異なれば違う分類になることもある。運用する兵科や元となった開発目的がそのような兵器の分類を規定することがあるが、それも変化しやすく明確な分類法とはならない。第二次大戦中には視界内の目標を直接射撃する「対戦車自走砲」なども多く用いられていたが、広義に戦車であっても狭義では自走砲の任務も果たす場合があり、その逆もある。 例えば第二次世界大戦のドイツ国防軍では、無砲塔の戦闘車両が戦車部隊に配備されれば駆逐戦車、砲兵部隊に配備されれば突撃砲、密閉装甲を持たないと自走砲と呼ばれた。日本の場合、戦車部隊では砲戦車、砲兵部隊では自走砲と呼ばれた他、しばしば前線の戦車部隊が独自に自走砲を砲戦車と呼称したケースもあった。一方、イタリア軍やソビエト連邦軍では、配備先や防御方式(密閉式か否か)による分類はされず、全て自走砲と呼ばれていた。 日本語では戦車の数詞は「両」で数えるのと同様に自走砲は「両」である。なお、列車砲も同様に「両」で数えられるが、これは鉄道車両としての分類からである。一方、自らで機動力を持たない牽引砲は「門」で数えられる。
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