自由化を巡る対立
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/10/23 08:05 UTC 版)
「市民プラットフォーム」の記事における「自由化を巡る対立」の解説
2011年に党員のヤヌシュ・パリコットがリバタリアニズム的色彩を強めて急進的自由化改革を唱え党執行部と対立して脱党、急進的リバタリアン政党「パリコット支持運動」を結成、オーストリア学派や新古典派経済学の一部に見られる「小さな政府」志向を明確に打ち出し社会・経済両面での急進的自由化を訴えた。これにより市民プラットフォームの穏健主義や漸進改革主義、とりわけ経済政策ではケンブリッジ・ケインジアン的な要素がより際立つことになる。同年、市民プラットフォーム党員で現財務相のヤン・ヴィンツェント=ロストフスキと、元財務相で1989年民主化後の急進的自由化政策の立役者であったレシェク・バルツェロヴィチとの間で年金改革をめぐる問題により両者の経済学全般における対立が顕在化、国民を二分する大激論となり、ケンブリッジ・ケインジアン的なロストフスキとオーストリア学派的なバルツェロヴィチの一対一のテレビ討論対決が開催されるまでに至り、これはポーランド国営テレビ局(TVP)第1チャンネルで生放送された。討論会ではロストフスキを支持する声がバルツェロヴィチを支持する声をわずかに上回った。(一方で、討論があまりに専門的すぎて内容をよく理解できないという不満の声もあった。そのため多くの新聞が討論の解説記事を出した)。これと前後してバルツェロヴィチは市民プラットフォームから距離を置くことになる。
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