自然の「名前」
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/10 09:33 UTC 版)
「クラテュロス (対話篇)」の記事における「自然の「名前」」の解説
神々の名前の説明から、自然の名前の説明へと移行していく。 「メーン/メイス」(mēn/meis、(年月に使われる)月)という名前は、月が満ち欠けして、小さくなる(meiousthai)から 「アストラ」(astra、星)という名前は、電光・稲妻(astrapē)に因んで 「ピュール」(pӯr、火)や「ヒュドール」(hydōr、水)という名前は、類似したギリシャ語の語彙を見つけるのが難しいので、おそらく外国語起源 「アエール」(aēr、空気)という名前は、大地から発生するもの(水蒸気・煙)を上へ上げる(airei)から、あるいは、常に流れている(aei rhei)から、あるいは、詩人たちは風(pneuma)のことを「アエータイ」(aētai)と呼ぶので、アエータイ(風)の流れ(aētorrhous)を省略して 「アイテール」(aithēr)という名前は、空気の周りを流れながら、いつも走っている(aei thei)から 「ゲー」(gē、大地)という名前は、詩語では「ガイア」(gaia)と呼ばれるが、神々を生む母であり、ホメロスがgegaasin(彼らは生まれた)と表現したことから 「ホーライ」(hōrai、季節)という名前は、昔のアッティカ方言では「ホライ」(horai)と言うが、これは季節が寒期・暖期・風・農産物などを定める(horizein)ので、定めるもの(horizousai)から 「エニアウトス/エトス」(eniautos/etos、年/歳)という名前は、歳が動植物の生成・成長を順次に発生させ、自己の内部で調整するものなので、自己の内部で(en heautōi)から「eniautos」が、調整する(etazei)から「etos」が生じたが、本来は「ゼウス」の場合のように、この2つの名前をひとまとめにした、自己の内部で調整するもの(en heautōi etazon)が完全な意味
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