自然に基づく定義
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/06/12 14:04 UTC 版)
1824年法は原器を用いてヤードとポンドを定義したが、特定の物理定数の値も定めており、仮に原器が損傷した場合でも標準が再現できるように備えていた。ヤードに関しては、グリニッジの緯度の平均海水面において、真空中で1秒を刻む(周期2秒の)振り子の長さが39.01393インチと定義された。ポンドに関しては、気圧30水銀柱インチ、気温62華氏度における1立方インチの蒸留水の質量が252.458グレーンと定義された。しかし、1834年のイギリス国会議事堂の火災(英語版)により原器が焼損したとき、これらの定義から原器を再現するのは不可能であると判明した。そこで、新しい原器を作成して第二の標準とすることを定めた新しい度量衡法が1855年に成立した。
※この「自然に基づく定義」の解説は、「帝国単位」の解説の一部です。
「自然に基づく定義」を含む「帝国単位」の記事については、「帝国単位」の概要を参照ください。
- 自然に基づく定義のページへのリンク