腸管合併症
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/28 05:49 UTC 版)
大腸粘膜の炎症が悪化すると腸管の蠕動機能が失われ、ハウストラ(大腸のひだ)の消失を生じたり(鉛管状腸管と言う)、腸管拡張を生じて悪化し腸閉塞像を呈したもの(中毒性巨大結腸症と言う)では、消化管穿孔を生じる場合もある。特に中毒性巨大結腸症は早急に治療しなければ死に至ることもある、UCの最も危険な合併症である。また、稀だが内科的治療では制御不可能なほど大量に出血することがあり、この場合、早急に手術しなければ循環性ショックを起こして死に至ることもある。 重症化するUCの患者や、ステロイドを使っている難治性の患者の中に、原因としてサイトメガロウイルス感染を生じるケースが見られる。 大腸癌を合併した症例も存在する。このうち虫垂部の腫瘍は定期的な大腸内視鏡検査を行っていても見逃され易いとの指摘がある。
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