腸管運動抑制剤
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/07/03 15:14 UTC 版)
腸管運動抑制剤の投与は理論上合併症を惹き起こすリスクが高いとされており、臨床経験からはその可能性は高くないと示されているものの、やはり血性下痢や発熱を伴う下痢のある患者には使用を控えるべきである。オピオイド作動薬のひとつであるロペラミドは、下痢の対症療法としてよく用いられるが、小児に対しては未成熟な血液脳関門を通過して毒性を持ちうるため推奨されていない。三価ビスマスとサルチル酸塩の非溶解性複合体である次サリチル酸ビスマスは、軽度ないし中等度の症例に用いることができるが、理論上サルチル酸中毒を来たす可能性がある。
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