肉食性について
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/10/12 07:38 UTC 版)
本種についてはその消化管内から動物プランクトンやマリンスノーが見つかった例があり、また炭素・窒素安定同位体組成の研究から本種は栄養段階において二次以上の高次消費者であるとの判断もある。 本種を含むオオグチボヤ科 Octanemidae は、深海性の種からなり、水深500-8000mに分布している。一方ではその鰓に繊毛を持たず、通常のホヤのようにそれによって水流を作り、水中の微小藻類や微粒子を拾う、という摂食法を取れない。他方でその入水孔は大きく拡張され、筋肉質の葉状構造によって動き回る餌さえも捕獲出来るようになっている。このことから肉食性ホヤと言われることもある。実際にはその生息地に海底の水流のある場所を選ぶことで、自ら水流を作れない代わりに棲息地にある流れそのものを利用し、その方向に口を開き、流れ込んでくるものは大小無差別に飲み込んでいると思われる。
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