職業や社会的地位に対する蔑称
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/22 09:30 UTC 版)
「侮蔑」の記事における「職業や社会的地位に対する蔑称」の解説
社会的地位や職業に対する蔑称には、その属性そのものが侮蔑の対象となるものと、個人や職業を貶める目的で用いられるものに大別される。また、本来は蔑視の意図のない言葉でも、旧称を用いることで侮蔑と取られる場合もあるので注意が必要である。 特に本来「屋」がつかない名称の職業を「**屋」と呼ぶことがあり、特定の職業を安っぽく軽んじて呼ぶ場合と、私利私欲のために行っているとの非難を込めて呼ぶ場合がある。 「政治屋」は政治家の蔑称 で、特に金権政治に対する揶揄として用いられる。英語でもstatesman(大政治家)と、その場かぎりの駆引きに終始するポリティシャンpolitician(政治屋)を区別されることがあるが、この区別自体が政治的、党派的、主観的であるともいわれる。「選挙屋」は選挙活動家の蔑称。 「ブン屋」は新聞記者などに対する蔑称である。ほかにマスコミの蔑称として「マスゴミ」がある。また、週刊誌のトップニュースを仕事にしている記者をトップ屋という。 このほか、診察や治療の質が低い医者を藪医者(ヤブ医者、筍医者)、売れない役者を大根役者(英語でHam actor)、歌舞伎俳優を河原乞食、タクシー運転手や運送業者に対する蔑称に雲助(蜘蛛助)、弁護士の蔑称に三百代言、公務員を「木っ端役人」(中国では小官吏、胥吏、英語でa petty official)、税金泥棒、パワーハラスメントなどで使われる業績の低いサラリーマンに対する給料泥棒 という蔑称などがある。戒律を守らない僧を生臭坊主とする表現もある。 欧米圏では、白人貧困層に対しホワイト・トラッシュという侮蔑表現がある。
※この「職業や社会的地位に対する蔑称」の解説は、「侮蔑」の解説の一部です。
「職業や社会的地位に対する蔑称」を含む「侮蔑」の記事については、「侮蔑」の概要を参照ください。
- 職業や社会的地位に対する蔑称のページへのリンク