聖体の聖別
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/29 09:18 UTC 版)
聖餐式において、聖体の感謝聖別が行なわれる。パンと赤葡萄酒は、聖別を受けた後は、キリストの肉と血へと変化し聖体となる。礼拝に参加している信徒はこれを拝領することになる。 聖餐式の中では、イエスが聖体を制定した聖書の故事を元にした式文が読み上げられる。このとき、司式者(主教・司祭)は式文を唱えながらパンを裂き、ぶどう酒の入ったチャリス(杯)と共に掲げる。聖別後は、パンとぶどう酒は聖体に変化しているため、粗末に扱って汚聖することは許されない。そのため、司式者は信者の聖体拝領後にパンを裂いたときの屑を、チャリスに入れる。また、チャリスの上で指先を洗い、指先についた粉もチャリスの中に入れて、残ったぶどう酒と共に飲み干す事になっている。 聖餐式以外では、病床にある人のために聖体を聖堂外に持ち出すこともあるが、ブレッドボックスなどの専用のケースに納められ、紛失、汚損がないようにしなければならない。
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